日本国外に数年住むとなると、日本での運転免許証の有効期限が切れないようにまずは移住前に運転免許証を更新すると思うが、移住して5年程度(更新タイミングによってはこれより短い)経つとまた運転免許証の更新について考える必要が出てくる。
日本国内に、免許証に記載されているものと同じ住所に家があるラッキーな人は、期限前の任意のタイミングもしくは更新期間内に日本に帰国した際に更新すればよいが、少なくない人がすでにその住所に家が存在しないと想像する。例にもれず、自分も日本には家がないが、今回の一時帰国の際に以下のような方法で運転免許証の更新を行った。なお更新をするために訪れたのは新宿の都庁第二本庁舎にある運転免許センターである。
必要だったもの
- パスポート
- 運転免許証
- 一時帰国滞在証明書(警視庁によるテンプレート)
- 更新料: 3000円 (2024年1月現在、クレジットカード払い可)
重要なのが一時帰国滞在証明書である。日本国外に住んでいるとなると日本に住所(住民票)がなく、住所をどうするのかというのが目下疑問であったが、これをカバーするのがこの書類で、日本で一時滞在している場所の世帯主が作成する。作成者の住所を証明する書類も必要となる。(運転免許証のコピー等。) 自分の場合は東京に住む友人に作成してもらった。
参考
※警視庁によるテンプレートによると、ホテルや旅館などでも、受け入れ側が了承すれば可能とのことだが試してはいない。
※また、リンクは警視庁によるテンプレートなので東京都で更新する場合に有効。各都道府県でフォーマットや追加必要書類が違うと思われる。
手続き等
新宿の運転免許センターの場合、まず最初に機械に運転免許証を入れていくつか選択肢をタップすると更新届が自動で生成・印刷される。ここで期間前更新であり、また住所変更を含む更新であること等が更新届に記載される。
住所変更を含む更新の場合、更新料を払う手前で必要書類の確認のステップが発生する。ここで、一時帰国であること、更新期間中には日本にいないこと、滞在証明書の確認が行われる。新宿の免許センターの場合、パスポートを提出し、日本を発つ日を聞かれる。これは口頭でよく、航空券(の予約画面など)を見せる必要はなかったが、聞かれた場合に備えてすぐに出せるようにしておくとよいかもしれない。その後一時帰国滞在証明書をチェックされる。
ここまでが順調にいった場合、あとは一般的な免許の更新と同じフローに乗るだけとなる。更新料を窓口で払い(クレジットカードが使えて驚いた)、視力検査、書類の確認*1、住所変更の手続き(少し待つだけ)、写真撮影。少し移動して講習を受け*2、講習終了後にその場で免許証がもらえる。
また体験していないためここでは紹介できないが、免許証が切れていたとしても一定の期間内であれば救済措置があるように見える。リンク先の警視庁のページや、下の外務省のページから調べてみてほしい。
また、通常と異なるステップの多くは住所変更により発生する。長く住所が変わらないであろう実家等の住所に一度変更することで、その後の更新手続きを少し簡単にすることができるかもしれない。