(旧)研究メモ

kennkyuumemo

2021年よく聴いたTOP10アルバム (Apple Music調べ)

去年のもの↓。そういえば2021年の12月、Paramount TheaterにThundercatのコンサートに行ったけど最高でした。

2020年よく聴いたTOP10アルバム (Apple Music調べ) - (旧)研究メモ

1. Cavalcade (black midi)

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今年一番回数多く聴いたのはこのアルバムだった。彼らは2017年に結成されて2019年にSchlagenheimというアルバムを出したのだけど、去年そのアルバムをよく聴いていて(参照)、今年新作が出るというので楽しみにしていた。マスロック、ノイズ、ポストロック、プログレが混じった(マーズ・ヴォルタっぽいと去年言っていた)要素はそのまま、今作は曲の構成がよりしっかりしていていい意味でジャムっぽくない。いろんな音楽要素を拾いつつ彼らなりの芯があって音楽としてファーストアルバムより聴きやすい。

2. An Evening With Silk Sonic (Bruno Mars, Anderson .Paak, & Silk Sonic)

An Evening With Silk Sonic

An Evening With Silk Sonic

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普段ブルーノ・マーズとか聴かないんだけど、たまたま今年のグラミー賞をテレビで眺めていてその時初披露だったLeave The Door Openという曲がドハマリしてしまい、車でも家でも仕事中もずっと流していた。その後もちょこちょこ数曲ずつリリースはしていたが、アルバム出さないかなとずっと待っていてついに今年の後半に出たものがこれ。実際はSilk Sonicというグループ名で、アンダーソン・パークとブルーノ・マーズがメインのボーカルを務めている。見た目のスーツも相まって古き良きThe Temptationsの影響が濃い。聴いていて気持ちの良い曲ばかりで万人におすすめできる。

3. Feed Me Weird Things (Squarepusher)

Feed Me Weird Things

Feed Me Weird Things

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今年はこのスクエアプッシャーのデビューアルバムのリリースから25周年だったようで、リイシュー盤が今年は配信やLPでもリリースされた。このデビューアルバムはリフレックスレコーズというエイフェックス・ツインが始めたレコード会社からリリースされたため彼の影響が強い。トーマスジェンキンソンいわくこのアルバムの曲は10代から作ってためていた曲の中からエイフェックス・ツインが選んだものらしい。とにかくかっこいいアルバムだけど、仕事の邪魔もしないので仕事中にずっとかけていた。優れたベース奏者であるトーマスジェンキンソンがバンド形態で演奏しているバージョンもめちゃくちゃかっこよくておすすめ。

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4. Bizarre Ride II the Pharcyde (The Pharcyde)

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去年めちゃくちゃはまったThe Pharcydeを掘っていて、今年はこのアルバムを随分繰り返し聴いたらしい。このアルバムのサンプリングの元ネタを集めてくれている↓の動画もイケてる。

youtu.be

5. LIVE IN STUTTGART 1975 (Can)

LIVE IN STUTTGART 1975 (Live)

LIVE IN STUTTGART 1975 (Live)

  • カン
  • ロック
  • ¥2139
music.apple.com

カンのライブアルバム。ダモ鈴木が脱退して、ボーカリストがいない編成でのライブなのでほぼ即興演奏で1曲20分くらいやっている。曲の長さの割に再生回数がここまで多かったということはたぶん聴いていた時間はこのアルバムが一番長そう。カンに関しては好きすぎて別で文章を書いた。

6. K.G. (King Gizzard & The Lizard Wizard)

K.G.

K.G.

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メルボルンで結成されたサイケデリックロックバンド。リリース頻度が異常で、2021年はこれと別にL.W.というアルバムもリリースしていたが、個人的にはこっちのほうが好み。ジミヘンとかクリームとかのブルースっぽいサイケというよりは、ガレージ・ロックっぽい、Thee Oh Seesとかと一緒で音の多さを使って陶酔させてくるタイプ。ドラムが2人いるんだけど、フレーズは完全に同じものを叩くのでなんでいるのかはわからない。けど、たぶん一人だったらこの感じは出ないんだろうな。

7. Talk Memory (BADBADNOTGOOD)

Talk Memory

Talk Memory

  • BADBADNOTGOOD
  • ジャズ
  • ¥1375
music.apple.com

ジャズは結局その最盛期の60年代くらいまでのものがいいだろとか思っちゃいがちで、最近のほとんどのバンドが、かっこいいけど100点じゃないんだよな…という感想を持っていたけど、BADBADNOTGOODは彼らのオリジナリティをそこらかしこに感じることができる。それをうまく消化できていなくて(ロックっぽい)インストバンドとジャズバンドの間くらいに勝手に位置づけているのだけど、今年出たこのアルバムはもっと映画っぽいというか、LPを買ったときにレコード屋の店主はscenicって言ってたんだけど、その表現がよく合っている。そのせいでまた余計わからなくなっているけど、結局気に入って何回も聴いているのでそれがオリジナリティなんだろう。

8. TAWINGS (TAWINGS)

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東京を拠点に2016年に結成された3人組バンド。多分今年はサイケが好きで(去年はブラックミュージックだった)、ゆったり飛んでる気分になれる一曲めのStaticsが好きでよく聴いていた。シューゲイザーまでいかないけど空間系のギターサウンド聴きてゆらゆらしたいなってなったらこれ。

9. Strides (Nariaki Obukuro)

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シンプルに歌が上手なんだけど、それ以上にリズム感と音作りがツボ。落ち着いてるけど飽きない感じで、夜の東京で聴くと癒やされそうな雰囲気。めっちゃ聴いたけどシアトルの夜にはちょっと合わなかった。もう少し都会ならいいのか?とも思ったけどたぶんニューヨークにも合わない。ヨーロッパとかのほうが合いそう。

10. Loving In Stereo (Jungle)

Loving In Stereo

Loving In Stereo

  • Jungle
  • エレクトロニック
  • ¥1528
music.apple.com

Jungle、出すアルバム全部いいんだけど今年出たこれもよかった。いろんな音楽が混じっている。black midiはロックのごった煮(いい意味)だけどこっちはそれ以外のR&B、ファンク、ソウル周辺。いろんなタイプの曲があるんだけど、一発でこれはJungleだよねってなる。とりあえず聴いていて楽しい。