(旧)研究メモ

kennkyuumemo

外資企業で日本からアメリカに移動(異動)する際のあれこれ

About

いわゆるアメリカ(シアトル)へのRelocationについて、やったことを覚えている範囲でまとめる。
思い出したら足そう。

移住前

オファーをゲットする

社内であいてるポジションを眺め、興味ある求人のHiring Managerに連絡して業務内容なり自分の経験なりについて話す。
興味があればApplyしてテクニカルインタビューなり普通の面接を受けて、オファーをもらう。

様々な手続きの案内をもらい、異動日の調整

オファーレターは重要だがそれだけでなくRelocationに関するいろんな案内をもらう。当面こっちのほうが重要。(お賃金は日本からシアトルに行けばある程度増える。)
大量の情報がくるので面食らってしまうけど、まずはビザがないとなにも始まらないのでビザの手続きに集中すればよい、とすでに海外に出ている人たちからアドバイスをもらう。
税金に関してのサポートがアサインされたらアドバイスされるけど、異動日に関してはRSUのvestのタイミングも考慮してHIring Managerと調整する。
非居住者と判断されるか否かで日本とアメリカどちらに税金を払う必要があるかが変わる。また、住民税は1月1日に日本にいたらその年も払う必要がある。
12月の半ばとかに異動/移動するのがたぶん最適解。
アメリカからするとその年は非居住者扱いになり、またその次の年では日本に住民税を払う必要がなく、どちらにガチで税金を払う立場なのかが年で切れてわかりやすい。

ビザ

L-1ビザでアメリカで合法的に働くことになる。移民弁護士が言ってくるままに必要情報を渡し、書類を用意する。
自分の場合、8月末にやりとりが始まり、なぜか9月いっぱい弁護士からの音信が途絶え、10月くらいに「必要書類を全部受け取ったから書類を作成します、余裕を見て一ヶ月後の11月に大使館での面接を押さえてくれ」と言われた。
ビザ面接はI-160というフォーマットをオンラインで埋めて予約し、申請料金を払って、移民弁護士から届いた書類を携えて大使館に行くという流れ。
けっこう書類読んで準備したけど、自分の場合質問内容は

  1. どの会社で働いてるのか?
  2. どういう仕事をしてるのか?
  3. その会社で働きだして何年目か?
  4. (配偶者がいるので)結婚して何年目か?

だけで、1分くらいで終わった。会社の信用に感謝。

奥さん向けの質問は、(結婚して何年か?に自分が答えた後に)「あってますか?(日本語)」だけだった。
担当者にもよるだろうけど、アメリカについていく立場の配偶者の人は、この時点では特に気張らなくてよいみたい。

Tips

SSN

自分は子供のときにアメリカに住んでいて、すでにSSNを持っていたが、カードを紛失していて番号もわからない状況だった。
一応I-160に番号を埋めるところがあったので、番号を知るためにアメリカ大使館に連絡して、面接とは別の日に一度番号を教えてもらいに行った。
本来SSNは超重要個人情報なので忘れることはダメで電話でもメールでも教えてもらえないが、こういう事情の場合、個人情報を証明したら窓口でこっそり教えてもらえる。
事情を大使館の人に話すべし。

I-160

年収とかはめちゃくちゃ正確でなくても問題ではない。この手の書類は具体的な数字を埋める箇所が多いけど、死ぬほどシビアになる必要はない。
また、初見だと入力するのに2時間以上かかる長大なフォームなので、最後集中力がなくなって間違えてSubmitしてしまうこともある。
あとから修正できないが、このときは新しくApplyし直して、新しい方の番号をもとに手続きを進めればよい。
もうすでに面接の予約をしてしまっていても、自分のぶんはprofile updateからupdateできるし、配偶者のapplication番号を変更したいけどオンラインにその箇所が見当たらなかったら、サポートデスクに問い合わせしたら変更してくれた。
(support@ustraveldocs.com)

日本関係の後始末

会社から退職に際してのガイドがくるので、それを粛々とこなす。
将来のことはなにもわからないので、年金は年金事務所個人年金に切り替えた。

引っ越し準備

アサインされる会社にもよると思うけど、けっこう話を聞いてくれて、やりたいことに合わせてなんとかポリシー内でadjustmentしようとしてくれる。
国内の別の箇所(実家)に家具を送りたいっていうのも本来の範囲では考慮されてなかっただろうけど、自分たちのアメリカに送る荷物を空輸ではなくすべて船で送ることで日本国内輸送を実現した。

引っ越し

日本で引っ越しの日から空港に行くまで1泊くらい東京のホテルに滞在した。
シアトルについてからは、パッケージによるけど自分の場合は会社が用意してくれたコンドミニアムに30日ほど滞在した。
空港ではいつものパスポート見せてさくっと通してくれる方ではなく、ビザ入国のレーンに並ぶ。
スーツケースに食べもん入ってない?って聞かれて、入ってると答えたが食べ物自体の名前がわからず、合法的なものを持ち込んでいるはずなのに少し怪しい目で見られた。
同じタイミングで日本からシアトルに着いたのか、イチローがいた。

移住後

I-9

働くために必要っぽいけど、会社から案内が来るのでそれに従うだけ。オンラインで埋めるものは埋めて、オフィスで担当者に一緒に埋めてもらうものはスケジュールを予約する。

SSN

自分はカードを再発行してもらうため、また奥さんの新しい番号を発行してもらうためにSocial Security Officeに行って番号をもらう申請をする。
シアトルはダウンタウンのオフィスは混んでいるので、北のほうにあるオフィスに行く。2019年年末時点では13510 Aurora Ave N Bにあった。
新しい番号を発行してもらうために婚姻証明書をダウンタウンに日本の領事館でもらって持っていった。
カードの再発行はすぐ済んだけど、なんかしらんけどその婚姻証明書の書類がイチャモンつけられて不備になって受け付けられなかった。
めげずに別日にダウンタウンのOfficeに行って、そっくりそのまま同じ書類を提出したら完璧だね!と受け付けてもらえた。
窓口の担当者によって必要書類や言っていることが変わるのは珍しくないので、心を強く持つことが肝心である。

婚姻証明書といえば、この時点より前に(ビザ申請時などに)必要書類で婚姻証明書と書かれてたりしてることがあるが、そんなもん日本ではゲットできない。
日本のビザ申請時には戸籍謄本出しとけばだいじょうぶっぽい。

アパート

会社が手配してくれたコンドミニアムに滞在しているとはいえ、期限も限られているのでアパート探しが必要。
気になる地域を歩いてLeasing Officeに突撃するか、Zillowを眺めていいところがあったらアポイントを取るかが、正攻法な気がする。
インターネットが最初から使えるような新しいアパートだと楽。自分はそうではなかったので、Wave Gを契約。以前の居住者が回線を引いてくれてたので工事などはなかった。
https://residential.wavebroadband.com/order-now/

2020年の情勢を見て正直相場がどうとか全くわからなくなってしまったけど、自分が越してきた当時は田舎者夫婦2人で満足行く広さ(800sqft以上)かつ栄えた街に近いとなると2000ドル/月はする。
駐車場、光熱費などを足すともっとする。こういうその他の費用が家賃に入ってるパターンとそうでないパターンがあるのでちゃんと計算する。

免許証

車(バイク)の免許は日本のものをもっていればワシントン州は特に試験など受けずにそのままワシントン州のものを発行してもらえる。
DOL (Licensing Office)は異様に並ぶので覚悟して行くべし。自分は年末に行ってしまったので3時間以上待った。
予約とかできるんだっけか。

バイクは中型免許を持っていたが、アメリカでは特にそういう規定はないので400cc以上のバイクにも乗れる。

クレジットカード

最初に会社に案内される銀行は、だいたい慣れてるので口座開設のときにクレジットカードもさくっと作ってくれる。
アメックスを持っている場合、アメックスに連絡すればUS用のものに切り替えもしてくれるが、この際住所を証明するもの(電気料金の請求書とか)が必要なので、急がず1ヶ月くらい住んでからやるとスムーズ。
American Express - Moving Abroad - Global Card Transfer - United States

ダウンタウン近辺に住む場合必要ないがなんだかんだあるとないとでは生活が大きく変わる。
TOYOTAにふらっと眺めに行ったが、その場で予算を聞かれ、試乗させられ、いつのまにかリース契約していた。
こういう営業形態だと予め知ってから車は眺めに行くとよい。
この際に保険にも入らされるので保険の手続き上の心配はいらないが、なんせ実績がないので高い。(リース契約してる車の月々の支払いとそんなに変わらないのではと思うくらい)
半年程度たったら保険会社に言ってreviewし直してもらうか、新しい保険会社に乗り換えるとよい。
だいたいGEICOか、1st Rateか。

その他心構え

おおよそすべての手続きにおいて必要書類やタイムラインなどはガイドがあるのでひたすらこなす。
それ以外のエッジケース、例えば自分のようにすでにSSNを持っているが番号忘れた、、、とかあれば都度聞く。
基本的にすべて面倒だけど、やらないければ仕方がないので仕事より優先でやる。

参考

以下のブログは特にビザ手続きの際大いに参考にしました。ありがとうございました。
https://seattle-life.hatenablog.com/archive/2019